2010年9月13日月曜日

デル×ネイルで魅せる「Studio 15×OPI」を試す

 デルのスタンダードノートPC「Studio 15」がフルモデルチェンジしてインテルの最新CPUを搭載した。ネイルブランド「OPI」のコラボも特徴だ。

【拡大画像やコラボレーションデザインの紹介写真】

 デルの「Studio 15」は、デザインを重視した個人向けノートPCの主力モデルだ。BTOメニューにより、システム構成を柔軟にカスタマイズできる
ほか、トップカバーのデザインやカラーを多数の選択肢から選べるのも大きな特徴だ。インテルの最新CPUの発表を受けて、CPUの選択肢に最新のCore iファミリー(Core i7/i5/i3)が加わっているほか、2月10日からは天面の新デザインとして、ネイルブランドのOPI、およびミスユニバースジャパンとのコラボレーションによるオリジナルカラーのトップカバーがBTOメ
ニューに登場している。ここでは、今回加わった6種類の新デザインの中から「I'm Not Really a Waitress」を採用し、CPUにCore i5を搭載したモデルをチェックしよう。

●大人の“女性らしさ”をアピールするつややかなネイルカラー

 評価機の最大の特徴は、何といってもOPIとのコラボレーションによるトップカバーのデザインだ。OPIといえば、多くの
女性に愛用されているネイルブランドだが、今回の新デザインでは、そのネイルカラーを大胆にも液晶ディスプレイ天面全体にあしらい、美しい光沢で仕上げている。

 評価機のカラーは「I'm Not Really a Waitress」と呼ばれるものだ。直訳すると「私は本当はウエイトレスではない」となるが(「本業は、女優なのよ」)、ハリウッドで女優を目指すウエイト
レスをモチーフにしているとのことで、女性らしいピンク系の配色の中にもアグレッシブな力強さが感じられる。ほかにもプリンセスのティアラに散りばめられた宝石をイメージしたという「Princesses Rules!」、日本を代表する美しい場所ということから京都と真珠をイメージした「Kyoto Pearl」など、それぞれインパクトのあるカラーがそろう。米国では20種類を超
えるカラーが用意されるが、日本では「Dear Santa」「Happy Anniversary!」「I'm Not Really a Waitress」「Princesses Rule!」「La Paz-itively Hot!」「Kyoto Pearl」の6色での展開となる。いずれも同社直販のBTOで選べるが、ビックカメラ有楽町店本館、池袋本店パソコン館、新宿西口店では「I'm Not Really a Waitress」「Kyoto Pearl」「Princesses Rules!」の3色のみ、店頭で購 スキンケア
入して持ち帰ることができる。

 いずれも同色のネイルカラーをベースにしているので、ネイルとトップカバーを同色で合わせることが可能だ。女性にとってはファッショアイテムとしても魅力的ではないだろうか。ひと目で(大人の)女性らしさをアピールでき、オフィスにあってもひときわ目立つ存在になることは間違いなさそうだ。今回は全6種類だが、 rmt
今後も季節ごとに提供カラーの変更なども行っていく予定だという。

 また、デルでは世界一の美女を目指す日本女性をプロデュースする「2010ミス?ユニバース?ジャパン」に協賛しており、このOPIネイルカラーを採用したStudio 15の提供やイベントなどを通じて積極的にサポートしていくとしている。2010ミス?ユニバース?ジャパンのイベントなどでこの
OPIネイルカラーを採用したStudio 15が美女とともに活躍する場面も多く見られそうだ。

 なお、Studio 15ではOPIネイルカラーのほかにも、世界のアーティストとコラボレーションしたデザインオプションも用意しており、全17種類から選ぶことができる(ただし、デザイン選択時は5250円の追加料金がかかる)。

●シンプルなフォルムのボディで2種
類のバッテリーを用意

 さて、PCとしての基本的な部分に目を移そう。ボディのサイズは371.6(幅)×252.9(奥行き)×25.3?38.9(厚さ)ミリ、重量は約2.52キロ(6セルバッテリー搭載時)となっている。手前側に向けて傾斜のついたシンプルで直線的なフォルムが印象的だ。背面に搭載する標準バッテリーは6セルで容量は11.1ボルト 54ワットアワーである。


 公称の駆動時間はCore i5/Core i7(デュアルコア)モデルで約4時間35分、Core i7(クアッドコア)モデルで約4時間(6セル)となっている。BTOでは9セルバッテリーも選択でき、その場合、駆動時間はCore i5/Core i7(デュアルコア)モデルで約6時間35分、Core i7(クアッドコア)モデルで約5時間58分に延びる。バッテリー駆動時間はそこそこ長いが、持ち
運びをするにはボディが大きく重く、据え置き、あるいはオフィスから会議室までなどの短い移動での利用が前提だろう。

 付属するACアダプタは背の低いスリムタイプだが、サイズ自体は特別小さいわけでもなくごく普通だ。サイズは70(幅)×146(奥行き)×16?26(高さ)ミリ、ケーブルを含めた重量は約395グラムある。

●新世代のCore i7/
Core i5を採用し内部スペックを一新

 基本スペックは、同社直販のBTOでカスタマイズが可能だ。クアッドコアのCore i7(開発コード名Clarksfield)を搭載したモデルと、デュアルコアのCore i7/Core i5(同Arrandale)を搭載したモデルの2系統のパッケージをベースに、それぞれにBlu-ray DiscドライブとOffice Personal 2007(+PowerPoint 2007)を備えたパッケージ
があり、合計4種類のパッケージが用意されている。そのほかにもパーツを自由に選べるモデル(製品ページの右カラムにある「自由に構成できる基本構成などはこちらから」を選択)もあるが、価格はパッケージのほうがお得だ。評価機はデュアルコアのCore i7/Core i5を内蔵し、Blu-ray DiscドライブとOfficeを採用しない「最新プロセッサー搭載プレミアムパッケージ」
の基本仕様となっていた。

 パッケージモデルにおけるCPUの選択肢はCore i7-620Mと3グレードのCore i5の合計4種類が用意されており、評価機はその中の最廉価モデルであるCore i5-430M(2.26GHz?2.53GHz/2次キャッシュ3Mバイト)を搭載している。いずれも開発コードネーム「Arrandale」の名で呼ばれ、2010年早々に発表された新しいCPUだ。共通する特徴
としては、CPUの状態に応じて自動的に動作クロックを引き上げる「Intel Turbo Boost Technology(TBT)」、1コアで2スレッド(2コアぶんの命令)を同時実行する「Hyper-Threading(HT)」に対応しており、同じデュアルコアCPUでも従来のCore 2 Duoより全体に高性能で、特にエンコードなどマルチスレッドに最適化された処理で強いことが挙げられる。

 ま
た、CPUにグラフィックスコア(Intel HD Graphics)を統合していることも特徴の1つだが、本機ではCPU統合のグラフィックスコアは無効となっており、外付けGPUとしてより高性能なATI Mobility Radeon HD 4570(グラフィックスメモリは512Mバイト)を搭載する。ハイビジョン動画を快適に再生できる動画再生機能(UVD2)もサポートしている。

 採用するチ
ップセットはIntel HM55 Expressだ(クアッドコアのCore i7選択時はIntel PM55 Express)。メモリはPC3-8500に対応し、4Gバイト(2Gバイト×2)のほか、6Gバイト(4Gバイト+2Gバイト)、8Gバイト(4Gバイト×2)の構成も選べる。もっとも、4Gバイトと6Gバイトの差額は4万4100円と大きく、6Gバイト以上の構成は高価なため選択しにくいのが現状だ。

 デー
タストレージは500Gバイト(5400rpm)のHDDのほか、128Gバイトと256GバイトのSSDが用意されている。500GバイトHDDと128GバイトSSDとの差は3万3600円と、こちらは現実的といえる価格差だろうか。容量があまり必要なく、レスポンスの速さや振動や衝撃への耐久性などに魅力を感じるならSSDを選ぶ手もあるだろう。右側面には、光学ドライブとしてスロット
インタイプのDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。

 なお、OSは64ビット版のWindows 7を採用しており、Windows 7 Home Premium/Professional/Ultimateの各エディションが選べる。

 通信機能は1000BASE-T対応の有線LANを標準で装備し、無線LANはインテルのCentrino Ultimate-N 6300(450Mbps)とCentrino Ultimate-N 6200(300Mbps)が選べる
。どちらもIEEE802.11a/b/g/n準拠だ。Bluetooth 2.1+EDR(Dell Wireless 365)も追加できる。

 端子類は左右側面に3基のUSB 2.0(うち1基はeSATA兼用)、IEEE1394(4ピン)、ExpressCard/34スロット、SDメモリーカード/メモリースティックPROスロット、HDMI出力など充実した内容だ。特に使いにくそうな配置も見られない。液晶ベゼル上部には200万画素
のWebカメラも内蔵している。

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●2種類の画面解像度が選べる液晶ディスプレイ

 液晶ディスプレイのサイズは15.6型ワイドで、画面解像度は1366×768ドットと1920×1080ドットの2種類から選択できる。いず
れもLEDバックライトを搭載しており、表面は光沢仕上げとなっている。両者の差額は5250円と小さく、フルHD対応の高解像度パネルがリーズナブルな価格で手に入るのは非常に魅力的だ。評価機のパネルは1366×768ドットだったが、明るく視認性は良好だった。ちなみに液晶ディスプレイは約140度まで開き、画面の明るさは16段階に切り替えられる。

 ボデ
ィが大柄なのでキーボードのサイズにも余裕がある。キーピッチは主要キーを含めて、ほとんどのキーで縦横ともに約19ミリ(実測値)を確保する。指に合わせて微妙なカーブがつけられたキートップの素材もしっかりしている。キーボードの中央部分を強く押すとわずかにたわむ感触はあるものの、ユニットの固定もおおむね問題なく、入力時の感触も良好だ。


 キー配列ではEnterとBackSpaceキーの右側にHomeやEnd、PageUpやPageDownキーなどがある点は気になるが、キーとキーの間に仕切りがつけられ約8ミリの間隔があるので、それほどミスタイプしやすいというほどでもなさそうだ。最近よく見かけるが、ファンクションキーはメディア操作や輝度/音量調整などの機能との兼用で、標準では後者が優先され
ているため、ファンクションキーの入力はFnキーとの同時押しで行う必要がある。なお、優先順位の入れ替えはBIOSセットアップで行える。

 ポインティングデバイスは、2ボタン式のタッチパッドを装備する。ホームポジション直下にあって幅80ミリ、縦42?60ミリと十分な面積があり、指触りも滑らかなので操作性は上々だ。パッドの内側に配置されている
ボタンは若干ストロークが浅めだが、大きさも適度でスイッチの感触もよい。シナプティクス製のドライバが導入されており、拡張機能としては、パッドの右辺/下辺を利用した上下/左右スクロールのほか、2本指の開閉で拡大縮小を行う「つまみズーム」などに対応している。それほど多機能というほどではないが、機能的には必要十分だろう。

 キーボー
ド奥にはステレオスピーカを内蔵している。SRS Premium Soundに対応しており、これを有効にすることで音のメリハリがグッと増す。エンターテインメント系のDVDコンテンツなども、高級AV機器並みとはいわないが、ながら見には十分な音質で観賞できる。

●高い基本性能をベンチマークテストで実証

 評価機の仕様は、Core i5-430M、4Gバイト(
2Gバイト×2)のメモリ、500GバイトのHDD(5400rpm)、ATI Mobility Radeon HD 4570(グラフィックスメモリは512Mバイト)のGPU、DVDスーパーマルチドライブ、64ビット版Windows 7 Home Premiumだ。この構成でPC USERで定例的に行っているベンチマークテストを実行した。

 まず、Windows 7標準のWindowsエクスペリエンスインデックスのスコアは別掲
の画面の通りだ。グラフィックスメモリが512Mバイトのためか若干グラフィックスのサブスコアが低めだが、プロセッサで6.7と高いサブスコアをマークしていることをはじめ、全体的に優秀な成績だ。基本性能の高さはPCMark Vantage、PCMark05のスコアからも見てとれる。

 FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3で良好な値をマークしているように、3D描画
性能に関してはCPU統合やチップセット内蔵機能よりはよく、オンラインベースのカジュアルゲームなどは快適にプレイできる。ただ、3DMark06のスコアからも本格的な3Dゲームをするのには向かない。

 モバイル向けの製品ではないが、BBench 1.01(海人氏作)でバッテリー駆動時間のテストも行った。無線LANで常時接続し、BBenchの設定はデフォルトの
「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」としている。電源プランは標準の「Dell」(バッテリー駆動時のディスプレイ輝度40%)をそのまま利用したところ、結果は3時間37分だった(バッテリー残量は10%)。室内の移動なら問題なく使えるだけでなく、いざとなれば持ち出しての利用にも耐えうる駆動時間といえるだろう。


 ボディ正面5センチの距離で測定した騒音テストでは、アイドル時やYouTubeの動作再生時なら36?38デシベル程度で済んだが、高い負荷をかけると47デシベルまで上昇した。冷却ファンの動作は比較的負荷に敏感だが、常に音が変化しているというほどではないので特別煩わしい印象はない。唯一、起動時にスロットインのDVDスーパーマルチドライブから少々大きな
金属音を発生するのは気になった。

 発熱の処理もまずまず優秀で、室温24度の環境では高負荷な処理を含めてしばらく使っていても手が触れるパームレストは33度前後で、特に不快なほど熱を持つ部分はなかった。ただ、底面左側は負荷をかけ続けると40度近くなるので注意したい。

●完成度の高い仕上がりでコストパフォーマンスも良好


 同社の直販価格は8万9980円からで、評価機と同じ構成で見積もると、トップカバーの価格(5250円)が加算されて9万5230円となる。テレビチューナーなどの特にエンターテインメント的な機能は備えていないが、Windows 7を快適に利用するのに十分な基本性能と機能を備えているし、入力環境や静音性、発熱などの面でも問題のない仕上がりだ。これが10
万円を下回る価格で購入できるのだからコストパフォーマンスは高い。OPIのネイルカラーやアーティストのデザインしたトップカバーに魅力を感じるのならば非常にお買い得といえるだろう。特にOPIのネイルカラーを採用したモデルは、独特の存在感がある。ネイルブランドとのコラボレーションという斬新な試みがどのように受け入れられるのかにも注目したい。【
鈴木雅暢(撮影:矢野渉)】

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引用元:石材販売、石材情報の専門サイト